名古屋シリーズ
5 JR東海との協議
JR東海本社との17回目の定期協議は2002年12月9日、名古屋市内で行わ れた。
JR側は協議の冒頭、先のサッカー・ワールドカップによる深夜便問題で和解協定 に関して社内に認識の不統一があったこと、今後は和解条項の実現に向けて一層の努力を すると発言した。続いて、JR側から以下の説明があった(当方とのやりとりの結果を含 む)。
(1)騒音対策について
① 7キロ区間で設置してきた小トナカイ型吸音装置は引き続き2003年度につ いても施工を予定している。また防音効果の維持についても努めている。
② 年2回の架線の取り替え、レール削正を確実に行っている。
③ 軽量車両への計画的な切り替えを進めている。
恒例の名古屋シリーズ。
公害訴訟の公約通り、年2回のレール削正とレール交換作業を行っている。またスポットのレール削正作業も都度行っている。
また防音壁も随時バージョンアップしている。
新幹線のレールは驚くほど高精度で、保守用車が低速走行時の騒音や振動も驚くほど小さい。
ところが近年、新たな問題が露呈してきた。
名古屋市熱田区6番町陸橋の直上を名古屋都市高速4号線が通過するようになり、地域の騒音が増え問題になってきたのである。
新幹線の走行音が高速高架に反響する騒音と自動車騒音である。
これはJR側と高速側で調査協議が行われ、高速道路高架裏面には吸音工事が追加された。
新幹線高架陸橋のまさに直上を名古屋都市高速4号線が通過している。底面には防音工事が施された。
またこの区間では驚くほど、市井の構造物と新幹線高架が接近している。