岐阜県大垣市 374K620D
岐阜県大垣市は「奥の細道」松尾芭蕉の終着点であり、旧来から陸の要衝として栄えてきた。現在でも自動車運送会社の拠点が数多くある。
そんな大垣の水門川傍の高架階段門扉。
門扉裏側にかなり年季の入った社宅風のビルがあり、こんな話題になった。
例えば運送会社に就職して地の果てのど田舎から出てきて、配置が大垣で独身寮がこんなお化け屋敷だったら嫌すぎるよね。
でもヨーロッパじゃ旧い住居に住みほど価値があるっていうじゃん。築100年とか普通にあるって。
それは手入れされているという前提の話でしょ?
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学生のころ成田空港の機内食工場で働いたことがある。空港に隣接する街のこんな感じの年季の入った独身寮でひと夏をすごした。成田空港の血の歴史に関係するのかもしれないけど、とにかく殺伐としたところだった。
独房のようなスペース(それでも一人部屋でプライバシーはある)で、ジェットエンジンの騒音に、病院食のような食事が作り置きしてある人気の少ない食堂。人間関係もやるかやられるか、そんな険悪な雰囲気があった。24時間体制の工場労働の社員たちは殺伐とした雰囲気で、ひ弱な学生アルバイトはハッピースラッピングのように、通りすがりに蹴られり暴言を吐かれたりした。
「華やかな国際線の機内食の裏側にはそういう世界がある」ということは知ることができたが、全くもって不要な経験でもあった。
いまこうやって調べてみると大垣市職員アパートのようだ。
俯瞰画像を見てみると川のほとりの牧歌的は風景でもあり、案外住み心地は悪くないような気はした。
新幹線の技術進化で、パンタグラフの音やレールの騒音は技術進化と保線作業でかなり静かになっている。新幹線自体は好き嫌いもあり五月蠅く感じるかもしれないが、23時台には終電で朝も7時過ぎで目覚まし代わりになるかもしれない。