中山道60番 柏原宿
柏原宿(かしわばらしゅく、かしわばらじゅく)
関ケ原インターを降りR21を西へしばらく走ると米原市柏原に出る。
例によって旧中山道が名神高速、国道、東海道新幹線、在来線を縫うように走っているが、在来線は地形の関係なのか柄杓のような形に迂回しているのが印象的である。
東海道本線・近江長岡での迂回理由 - 柏原からR21の通っている谷を通過... - Yahoo!知恵袋
R21の柏原宿へ入る信号の近くに以前から気になっていた中華料理屋があった。
ここに来るのはもう5回目くらいになるが、関ケ原から真っ暗な国道を抜けてくるとまるで希望の燈火のような明るさでオアシスのような存在。
昼間のストリートビューを見るとさほどでもないのだが。
この日は時間があり念願かなって入ってみた。
この日は台風迫る8月の終わりの深夜。国道の温度計は21℃を示していた。
気温以上に肌寒く感じ降り頻る雨の冷たさはもう秋を暗示していた。
入ってみると、シェフとウェイトレスが、言い方を変えると中年の店主夫婦が客席でくつろいでいる、典型的な家族経営の台湾料理店だった。
単身ドライバー客向けのよくある地方国道沿いのこじんまりとした店舗ではなく、かなり広い店舗で、王将風のしっかりとした驚くほど多品目のメニューで、チェーン店でもあった。
ラーメン500円
台湾ラーメン580円
食べ放題飲み放題も安い。
涼しすぎてミスマッチな感がぬぐえないが、メニューの「韓国冷麺」の画像がどうしても魅力的でオーダーしてしまった。
780円。
画像の通りの料理が出てきて、しかもハムなんか盛り沢山。
味はまあ値段を考えると相応の野菜にハム類でまあ並みのレベル。それでも酢をもう注ぎ込むように入れると美味しくなってスープまで完食。
新幹線の高架の上から俯瞰すると、ここ柏原から関ケ原はなるほど戦に適したメリハリに富んだ地形で納得。
また在来線が並走している区間では仕事が佳境に入ったころに、夜行寝台列車のサンライズ出雲が通過していくのが見える。
この日は雨の降り頻る闇夜に消えていくサンライズ出雲がなんとも幻想的であった。