はじめに
生業である昼間のワークショップとは別に、真夜中に仕事で東海道と中山道をうろうろしています。
東海道新幹線保守の仕事なのですが、守秘義務がありますので諸々お察しくださいね。
もともとは戦前の、東京から九州そして海を渡り満州国首都の新京(現 中国長春市)を結ぶ「弾丸列車」の計画路線を基本的になぞっています。
国家プロジェクトで有無を言わせず用地買収したので、理想的な旧街道に沿うことになりましたね。ある日突然、市民の土地に用地買収員がやってきて杭を打ち込んで「ここ弾丸列車通すから、単価はこれな」とかなり無茶だったそうです。
弾丸列車の駅の設置場所も東海道新幹線開通時とほぼ同様だったようです。
仕事では年間140日ぐらい浜松ー大阪間をウロウロしていて、旧街道の宿場町や古戦場や古墳などとの胸躍るような邂逅や、眠る都市や地方の裏側など実に興味深い体験があって、歴史や文化の背景に想いを馳せることができます。
特にここ数年のグーグルのストリートビューの普及で、事後の詳細な検証ができるので記録せずにはいられません。